ジョーカー(原題:Joker)

かなり話題になっているから、まだ映画館でやっているうちに見ておこうと思って観てきた。俺、映画館って高いから、よっぽど観たいと思わない限りは行かないんだよね、だって1900円もするんだもん・・・

キモい低所得のおっさんの話

この映画、ほとんどタクシードライバーなんだよね。ロバート・デ・ニーロを起用していたりして、かなり確信犯的にタクシードライバーを意識していると思う。俺はタクシードライバーもあんまり好きじゃないんだけれども、このジョーカーって映画はマジで無理だった。

リアルにありそうな話過ぎて無理

これ、映画の話なんだけど日本でも実際に秋葉原の事件とか最近では京アニの事件なんかがまさにこれだよね。社会的に虐げられた低所得者で人生に希望が持てないようなおっさんが、どうせこの先もろくな事がないってヤケになって社会に八つ当たりするって言う、まさに最低のクソ野郎の話。

日本だと銃が手に入りづらいからまだいいけど、アメリカみたいに簡単に銃が手に入っちゃうともうカオスだよね。

こういった事がリアルに想像できちゃうからちょっとこの映画はキツかったな。

社会のせいにし過ぎていてキモい

2時間の映画の内、1時間半はみっちりと人生がどうにもならないキモいおっさんの映像を見せられ続ける。これだけでも鬱映画なのに、リアルにこういう奴の予備軍がいそうだと思えるのが怖い・・・

まぁ確かに悲惨な人生なのだけど、お前の人生が悲惨なのはお前のせいだからね。社会のせいにしているから悲惨なんだよって思ってしまう。これ、わからない人にはいくら言ってもわからないんだと思うけど何かのせいにした時点でもう、どうする事も出来ない問題になってしまう。そうやってドツボにはまってしまう。

そんな映像を流石に1時間半も見せられ続けているので最後の30分位は凄かった。ジョーカーになってからクソみたいだったおっさんが輝き出す。ただ、まぁやっていることと言えばただの八つ当たりなんだけど。

こんな感想をもつ俺は、リアルがわりと幸せなんだと思う。まさにこの映画に出てくるジョーカーの敵、社会的弱者を無視する人々の一員なのかもしれない。

そんな訳で一ミリもこの映画に共感できず、大半がキモいおっさんの鬱シーンだったので映画としても全然楽しめなかった。最後の30分くらいのカタルシスや映画の完成度は高いと思うけど。

でも俺はやっぱりジョーカーはフェイクの方がいいかな、現実味があり過ぎるとリアルなただのクソ野郎になってしまう。

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