支離滅裂ななかなか酷い映画だった。
タランティーノ映画か何かに影響されちゃったのか色々と詰め込みすぎで、しかも意味が全く分からない展開で、途中何度も見るのをやめようかと思った。
取り合えず、俺みたいにこの映画を見ちゃって、何だこれ?って思って検索する人の為に、俺の愚痴を書いておく。
ネタバレ 感想
まず、序盤の演出が最高にダサい。
大麻の売人をしながらハチャメチャな生活をしている感じをだしているのだろうけれども、とにかくダサい。出来の悪いトレインスポッティング。
あと、井浦新 のナレーションの関西弁が気になってしょうがない、関西の設定って必須だったのだろうか?
途中で意味わからないアニメが挿入されてたり、ポップな感じの映画なのだけれども意味わからないし、爽快でもないし、ダウナーな感じで見ていて辛い。
クソつまらない序盤がようやく終わると、いかにもあ~こういう奴とつるんじゃ駄目だよねってギャング気取りのラッパーとヤクザが出てきてちょっと面白くなってくる。いや、むしろ中盤は意外と面白かった。
いかにもトラブりそうなJが出てきて不穏な空気が漂うあたりはリアルで面白いんだけど、あのクラブでのシーンは何だったんだろう?女子高生をレイプしてまわしたりしていたのかな?なんかバットトリップして家に帰って吐いていたけど、ちょっと映画を見てても意味がわからなかった。
あと、ヤクザの演出がどうなの?って感じ。
大体、なんであのヒップホッパーのJは殺されちゃったの?普通、ちょっとしめるか小指をつめさせられるくらいの事で殺されちゃうのに違和感がありまくり。
更に、あの殺し方ってどうなのよ?ヤクザがあんな中高生のいじめみたいな殺し方するかね?
細かいところで疑問が尽きないんだよね、全然意味がわからなかった。
成田凌が仕事が決まらなくてヤクザの事務所に行くあたりも馬鹿すぎるだろとは思ったけれどもダメダメな感じが結構よかった。最初、ちょっと優しくされて危険ドラッグとか売らされちゃうあたりはリアルな感じがしてすごくいい。
そうやって深みにハマっていくあたりまでは結構おもしろかったんだけれども、その後の展開が無茶苦茶すぎ。
なんであのヤクザたちが 成田凌 を殺しに行ったのかさっぱりわからない。そこでいきなり 沙羅マリー にシャブを売っていたのがあのヤクザの舎弟みたいな奴だとわかり、あの子供はその舎弟の子供とかいう事が発覚。
なんか、色々な伏線が繋がってストーリーが面白くなりそうなところでいきなり鳥肌実登場。ヤクザを殺しまくる展開とか超絶意味不明すぎてポカーンってなっちゃった。もうこの辺で完全に収集がつかなくなっている。
で、結局なんだったのよ?
全部うやむや、意味不明。
その後、危険ドラッグを売ってた社長はなんでころされちゃったんだろう?とにかくこの映画、動機が全く意味不明過ぎてついていけないんだよね。MDMAを売ってたからかな?でも、成田凌 を殺しに行くときにあの社長も一緒にいたよね?もう意味わからん。
で、もう最後に至っては支離滅裂の展開で、急にガンか何かで脳がやられ、余命数カ月になってしまう。そんでもってお涙頂戴の感動ものに・・・
いくら何でも無理やりすぎるだろ!
この映画、何でもかんでも詰め込み過ぎ、説明不足、ストーリー破綻ともう最後は見るのが辛かった。
この意味不明な感じはAmazon最悪のオリジナルドラマ『東京ヴァンパイアホテル』なみ。
ただ、 俳優の演技とか映像とか結構よかったと思う。だが、いかんせん、ストーリーがなぁ・・・
キャスト
監督:かなた狼
出演:井浦新、成田凌、沙羅マリー、阿部亮平、LiLiCo、鳥肌実
鳥肌実が太りすぎていて見終わった後、キャストを見るまで鳥肌実だと全然気が付かなかった・・・